HOME ほしのマガジン 第45回 〜3月定例議会・4月臨時議会〜
ほしのマガジン

第45回 〜3月定例議会・4月臨時議会〜

~ごあいさつ~
早期の復興を 心からご祈念申し上げます

 今年の春は穏やかな日が多く、いかがお過ごしでしょうか。皆さまにおかれましては、新年度を迎え新しい生活に慣れてきたことと存じます。

 4月14日の夜に「平成28年熊本地震」が発生しました。気象庁の予想が困難なほどの大きな揺れと断続的な余震が続いています。被災された皆さまにお見舞いと亡くなられ方のご冥福をお祈り申し上げます。あわせて、早期の復旧・復興を心からご祈念申し上げます。

 私は、仲間の議員と今年の1月下旬に熊本市へ視察をしてきており、被災された熊本市内の様子が映し出されると大変心が痛みます。そのような中で、稲沢市では、市役所・祖父江支所・平和支所・中央図書館に「平成28年熊本地震災害義援金募金箱」が設置されていました。どうぞ、被災地へのご支援・ご協力をお願いします。また、忘れていけないのは、東日本大震災発生から5年が経過しました。稲沢市は、2012年より職員を福島県いわき市へ派遣を続けています。あわせて、継続的なご支援・ご協力をお願いします。

 特に、今回の地震の震度7の観測は、2011年3月11日の東日本大震災に続いて観測史上4回目であり、九州地方では初の観測になりました。今回の地震を契機に、私たちができる防災・減災への取り組みを見直していただき、身の回りのチェックをしていただきたいと思います。

 防災・減災への取り組みとあわせて、行政は、継続性が求められます。人口減少社会の中で、稲沢市が「キラリと輝く ひと☆まちづくり」を進めてまいります。ご支援、ご指導を宜しくお願いします。

 今回は、3月定例議会と4月臨時議会のご報告をさせていただきます。ご意見、ご感想をいただけましたら幸いです。

稲沢市議会議員 星野 俊次

~3月定例議会~

3月定例議会は、3月3日から3月24日まで開催されました。この議会は、平成28年度の予算などを審議し、43件の議案が提出され審議し、いずれも原案どおり可決、人権擁護委員の推薦、公平委員会委員、固定資産評価審査委員の選任の同意案も同意されました。選挙管理委員会及び補充インの選挙も行われました。また、「地方単独事業に係る国民健康保険の国庫負担減額調整措置の廃止を求める意見書」、「北朝鮮による核開発と弾道ミサイル発射等に断固抗議する意見書」を全員賛成で可決し、内閣総理大臣等に提出しました。

【平成28年度の主な新規(拡充等)事業概要】

●公共施設等総合管理計画策定事業

人口減少等により利用需要の変化が予想されることを踏まえ、道路や橋りょう等のインフラを含めた公共施設の現状及び将来見通しに基づき、公共施設等総合管理計画を策定する。

●LED化推進事業

LED化されていない防犯灯の設置補助などを行う。
 市役所庁舎内の蛍光灯器具からLED器具へと切り替える。 
 市内の施設に、LEDを活用したイルミネーション事業を行う。

●生活困窮者自立支援事業

平成27年度から開始した相談事業に加え、家計相談支援事業と学習支援事業を行う。

●第3子以降の授業料・保育料無料化事業

第1子の基準を中学3年生までとした第3子以降の保育料・授業料を無料化する。

●放課後児童健全育成事業

坂田小学校内の設備等を改修して、坂田児童クラブの利用時間を19時15分までにする。
平成27年度に閉園した長野保育園を改修し、稲沢東小学校区内に稲沢東児童クラブを設置する。

●子育て支援センター整備事業

長野保育園を改修して、子育て支援センターを設置する。地域の子育て支援機能の充実を図る。

●パパノート配付事業

男性が「父親になった」と実感し、育児参加を促すため、父親向け手帳「パパノート」を作成する。

●第2期平和工業団地開発事業

第1期平和工業団地開発事業に続き、第2期区域(約10ha)の測量、地区計画等を行う。

●国府宮駅再整備に向けた検討調査

2027年のリニア中央新幹線開通を控え、今後の稲沢市の発展を遂げるためには、リニアインパクトを取り込んでいく必要があるため、リニア開業までに国府宮駅再整備の完了を目指す。

●防災無線連動設備設置事業

防災行政無線の音声放送内容を電話で確認することができる音声自動応答サービスを提供するため、自動応答装置を整備する。

●プレミアム商品券発行助成事業

3万冊発行予定で、また、1万円/冊の10%のプレミアムで商品券を発行する。(詳細は、広報等でご確認ください。)

●消防団強化事業

本部付けとして、女性消防団9人及び支援団員11人の合計20人を増員する。

~4月臨時議会~

 4月臨時議会が4月11日に開催され、「稲沢市税条例等の一部を改正する条例」「稲沢市都市計画税条例の一部を改正する条例」を市長より提案され、すべて可決されました。また、固定資産評価委員の選任についての同意案も同意されました。

稲沢市税条例等の一部を改正する条例と都市計画税条例の一部を改正する条例(抜粋)

法人市民税:
法人税率の引き下げ  23.9%→23.5% 平成30年4月1日以後 23.2%
固定資産税:
再生可能エネルギー電気の認定発電設備に係る特例の見直し
軽自動車税:
軽自動車のグリーン化特例の延長
平成29年4月1日消費税10%引き上げ時、自動車取得税を廃止し、環境性能割を創設する。

~一般質問の概要(ダイジェスト版)~

《財政運営と今後の施策への影響について》
Q
  1. 来年度の税制改正の影響について。
  2. 合併後の市民一人当たりの借金の推移と今後の見通しについて。
  3. 財政規律の考え方について(プライマリーバランスの黒字化、実質公債比率12%)。
A
  1. 来年度の税制改正の法人関係税に係る影響額については、その影響が平年度化される平成31年度において、平成26年度ベースで約8億円の減収になる。しかし、一定額が普通交付税措置されるので、そのまま減収額にはならない。
  2. 一般会計の市債残高については、平成18年度 29万8千円を最高に徐々に減少し、平成21年度には、27万4千円まで減少した。しかし、平成22年度以降は増加に転じ、平成26度には、28万6千円となった。今後は、合併特例債の活用により、平成32年度まで増加していくが、中長期的には減らしていきたいと考えている。
  3. 合併後10年間プライマリーバランスは、決算上黒字を維持してきた。実質公債比率も平成19年度の12%を下回ることを基本としている。いずれも、考えに変わりはない。経済情勢が目まぐるしく変化してきているが、健全財政を維持していく。
《子育て支援について》
Q

長野保育園閉園後の子育て支援センターの事業と展開について

A

子育て相談やサークル支援等の子育支援センターに共通する事業を行う。併せて、給食調理室を活用して、離乳食教室をはじめとした食育に関係した事業を展開する予定である。
また、施設内に稲沢東児童クラブも設置する予定である。

《教育行政について》
Q

多様な学習活動支援事業(プラスワン)の今後の展開と工夫について

A

平成25年度より実施しており、平成28年度には11校の実施になる。学習活動を充実させるとともに、体験活動や英語活動、食育や防災、表現活動を行っている。保護者の多くの皆さまから好評を得ている。
今後は、低学年の基礎学力の向上や様々な活動を取り入れ、実施校を拡充していきたいと考えている。

《特色あるまちづくりについて(魅力の発信について)》
Q

日本全体が今まで経験したことが人口減少社会に入り、2020年の東京五輪や2027年のリニア中央新幹線が開通予定である。稲沢市の魅力、ブランド力を内外に発信して、マネジメントしていく必要がある。広告代理店や旅行代理店の社員、まちづくりコーディネーターなど人材交流での官民連携で特定任期付き職員の採用の考え方について。

A

稲沢市の魅力を発信していくには、市の情報発信力の強化、市民や民間事業者を巻き込んだ取り組みの強化が必要である。民間の人材の積極的な活用を含めて、最善の手法を検討していく。

~議員インターンシップの受け入れをしました~

今年も「NPO法人ドットジェイピー」から大学生インターンシップの受け入れをしました。私と2名の学生(南山大学・愛知大学)ともに2月~3月までの2か月間、一緒に政治・議員活動をしました。
今までのインターン活動の総括として、大野稲沢市長様に「のどかな都市 稲沢を目指して」をテーマに政策提言を行うことができました。大野市長様より、お褒めのお言葉をいただきました。
ご協力いただきました関係各位の皆さん、ありがとうございました。彼らには、この経験を活かして社会で活躍してほしいと思います。また、インターンを終えた学生のコメントも掲載します。

このインターン活動で思ったことは、稲沢市民であっても市のことを知らないことが多いということです。小・中と地元である稲沢について学習しましたが、あまり覚えていませんでした。今回稲沢のことをよく知っている星野さんと一緒に活動をし、学ぶことによって改めて稲沢について知ることや気づくことが多かったと思います。
また、本やネットでは知ることなどができない、現場の雰囲気などの貴重な体験をさせて頂いたと思います。二か月間ありがとうございました。これからも、稲沢ために頑張ってください、応援しています。(K君)

今回この議員インターンシップに参加してよかったと心から思います。これによって自分の考え方を見直す機会にもなりましたし、自分の知識はまだまだ浅いということを改めて知ることも出来ました。またこれまで全くと言って良いほど知らなかった、地元である稲沢市という場所について、これほどまでに知ることが出来たのも、星野議員のおかげだと思っています。
様々な場所へも連れて行っていただき、議員と一緒でなければ入ることが出来ないような場所にも入らせていただけて、本当に良い経験ができ、また非常に充実した2か月でした。地元の稲沢市についてもっと知りたいと思いこのインターンを始め、稲沢市の様々な現状を知り、また大きな可能性も感じました。そして稲沢市の活性化について考え、稲沢の事がもっと好きになりこれからも住んでいきたいと思えるようになりました。(Mさん)